#川越まつり
こんにちは。獅子倉です。
食欲の夏を終えて食欲の秋を迎えましたが、11月の健康診断を想像し
抑えきれない食欲と葛藤する毎日を過ごしています。
これも修行ですね。
さて、年末になると毎年「流行語大賞」が発表されますが
私個人的には「3年ぶり」という言葉が今年の流行語のように感じます。
これまでは、コロナ禍での生活で様々な行事などが中止となっていましたが
今年は「3年ぶり」に催される行事が多く、少しずつ人の交流や賑わいが
戻ってきているようです。
そして、今週末は「3年ぶり」に川越まつりが開催されます!
この時を待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。
私は「川越まつり」と聞くと、必ず思い出すエピソードがあります。
今から20数年前、私が川木建設に入社したその年の川越まつりでの出来事。
当時は、賑わう街中の一角に弊社が「桟敷席」を設け、お付合いのある方々と
一緒に山車やおまつりを楽しんでいました。
私が桟敷席の下にいると、当時の社長がやぐらの上から「おい、わたがしを
買ってきてくれ」と私にわたがし代のお金を差し出しました。
新入社員だった私は、社長から預かった大事なお金を握りしめて、人混みをかき分け
急いでわたがしを買いに行きました。
わたがしのお店に着いてすぐに「わたがしをひとつください!」と言うと
袋に入ったわたがしを出しながら「はい!300円ね!」とお店の方が手を差し出しました。
私も「はい!」と言って握りしめていたお金を勢いよく出すと、「あと200円ね!」との声。
桟敷席の下の暗いところで社長から預かったお金は100円玉1枚。
無事にわたがしを買い終え、急いで桟敷に戻り社長にわたがしを渡すと
「おう!ありがとう!」と言って受け取ってくださいました。
そしてそのまま桟敷の奥へと消えてゆく社長に「200円足りませんでした…」とは
言えませんでした…。
入社して間もない私が、当時の社長とまともに会話をしたのはこの時だけだったように思います。
そんな思い出を残しながら翌年、社長は空へと旅立っていかれました。
あの時の「おう!ありがとう!」と言ってくださった社長の顔を3年ぶりに思い出しながら
20数年前に川木建設に入社させて頂いたことに改めて感謝致します。