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渡邉暢浩 の記事一覧

担当業務「医療・介護・福祉・地域」事業

真摯に誠実に! お客様へのひと言:他社との最大の違いは社員の人間力です。必ずお客様を幸せに近づけるこころと技術を持っています。

戦争と平和

昔、帝政ロシアのトルストイが書いた「戦争と平和」という小説を読んだことを思い出します。

200年以上も前のナポレオン戦争の話ですが、それが今も現実に起きていること、人間の本質から溢れだしてくる愚かな歴史の繰り返しの犠牲になってしまう人々のことを思うといたたまれません。

沖縄が返還されて50年が経ちました。当時と現在の沖縄に対する国民の見方は大きく変わったのは間違いないでしょうが、米軍基地と経済的現実は沖縄県民の方々にとって大きな重圧のまま残っています。

ウクライナの国民が自分たちの国を、自らの意志と命をもって守り抜こうとしている姿に平和ボケしてしまった日本人がどういう意志と行動をもって「有事」に対することができるのか。戦争を体験していない世代がほとんどとなってしまった日本。

政治家・自衛隊任せにして、コロナ後の経済回復ばかりを考えることから、国家の本質というものを真剣に考え、行動していかなくてはいけない時代の入り口に我々はいることを思う日々です。

 

 

 

 

平和は当たり前か?

ウクライナでのあまりにもいたたましい戦争が続いています。

あまりにも平和な時代を生きてきた私たちは、平和であることが

当たり前で、戦争は異常の状態であると思い続けてきました。

たった70年前に悲惨な戦争を経験した日本人が。

今起こっている戦争は、ロシアとウクライナだけの戦争ではないことを

私たちはもう一度深く考えなければならないと思います。

東と西の代理戦争だということを。

戦後のあまりにも平和な昭和・平成という時代を生きてきた私たち。

あまりにも多くの命が奪われた時代があったからこそ、その時代を

生きてこれたことを本当に深く考え、実行していきたいとこころより

思います。

川木建設は地域の一企業にすぎません。

しかし、その一企業も過去の多くの人の生と死から繋がっています。

その先人の方々への感謝と恩を次の世代につなげていくことが、

今を生きている我々の役割であることをもう一度共有していきたいと思います。

あの日あの時から

2011年3月11日46分から11年が経ちました。

もうこんな時間は過ごしたくないと思ったあの時から。

私の人生で流した悲涙の95%が、あの時から数か月の間に流れました。

涙を流しただけの自分しかいなかった。

多くの人が現地へ入り、力を注ぎ復旧を助けてきた。

しかし、力をもらったのは現地へ入った人たちの方がいかに多かったか?

人と人との本質がそこに凝縮的に表れた状況だったのだと思います。

人を救う助けるという行動に対し、自分たちに何ができるのかという不安に

現地の人たちは感謝や笑顔で心の力を与えたのだと思います。

言動も含めた行動からしか、変化は生まれないと思います。

 

私たちが働く事業も行動からしか変化は生まれない。行動し思考し、また行動する。

但し、我々の事業の目的を常に持ちながら、ある過程にあることに失敗したとしても

目的を持った行動を続ければ、その失敗は失敗ではなくプロセスの一つであると考え

ればいいと思います。

 

目的はあったとしても、戦争という手段を受け入れることは出来ません。

この戦争に対しても行動を起こした多くの人が世界中にいます。

その行動がウクライナの国民にどれだけの心の力を与えているか計り知れません。

極限に近い状況でそういう行動を起こせる人が多くいる国であってほしいと心より

思います。

 

 

感動をありがとう AGAIN

北京冬季オリンピック 感動です。

まだまだ始まったばかり。

でも、やはりオリンピックはまさに感動のるつぼです。

去年の夏、東京オリンピックでとてつもない感動をいただきました。

コロナの真っ最中の中、賛否両論ありましたが、なんてオリンピックって

素晴らしいんだろうと感動しました。

それから、またオミクロンが劇的に増加し、その中での北京冬季オリンピック。

私は、オリンピックの開会式でこんなに感動したことはありませんでした。

私が感動した3つ。

・あの雪の結晶を世界の国々のモチーフ、そしてその中心に小さいけれど

しっかりと置かれたあのトーチ。

・未来を世界の未来を創造していく子供達の笑顔。

・それを科学技術でその未来の創造を現実のものとして出来上がって

きているAIという科学の力。

 

もうすぐそこにきている“空間という壁”が取り払われようとしている現代。

われわれはすでにメタバースというAI技術によって、世界のどこにいても、

世界のどのひとにも、距離を超越した空間の中で、生きている時間を共有

できるようになりつつあるのだと思います。

それこそが、人類の中で唯一生き残った我々ホモ・サピエンスの想像力の

結晶なのではないかと思います。

開会式のあの“雪の結晶”が、われわれの“想像力の結晶”であると思えてなりません。

これから、世界は我々の想像力を超えたところで変化・創造されていくでしょう。

その主体は、われわれ自身であり、われわれ自身の想像力であり、われわれ

自身の実行力です。

このことを、大きな転機を加速させたコロナウイルスから学ぶことができるのか?

そのことを今まさに真摯に考えるべき時がきているのではないでしょうか?

何かあまりに飛躍しすぎた話になってしまったように思えるかもしれませんが、

これがまさにこれからの未来の現実です。

 

そういうことをわれわれ各々は事業の根源として、事業判断をしていかなくてはならない

時代にいるのだと思います。

 

未来を創る若き力に期待します。

 

おしん

私の日課は、録画されたNHKの朝の連続テレビ小説と徹子の部屋を帰宅後みることです。

この二つの番組から、どんなに多くの生き方に関わることを教えられたかわかりません。

この二つの番組を毎日欠かさず見るようになったのは、あの東北大震災の後からだったよう

に思います。

 

そして、テレビ放送とレンタルビデオで見れるものはほぼ見終えていた最近、「おしん」が

TSUTAYAの棚に並んでいました。

 

正直言ってあまりにも有名になり過ぎていた「おしん」を見ることは少し躊躇がありました。

レンタルビデオで31巻もあるものを見切れるのか?とも思いました。

 

でも見始めるとその不安とも言えるものは完全に消え去りました。

 

私も60歳を超える歳となりましたが、これほどまでに人の“生き方”に関して、教えられたも

のはありませんでした。

人の生き方に関する本は相当数読みましたし、その各々から多くを学び感動しました。

しかし、「おしん」というドラマから教えられたことには、どの本もドラマもかないません。

 

このドラマが放映されたのは、日本がまさにバブルに突き進んでいた1983年。

生きることの目的・目標が金を稼いで使い、そしてためることの絶頂期に入っていた

時代でした。そんな時代に対する強烈な警鐘を鳴らしたのが橋田壽賀子の「おしん」

だったように思います。

 

まだ31巻の内12巻までしか見ていませんが、いままででも私はとてつもないことを教えてもらったと思っています。私の人生で「おしん」は最も基本的で最も深いものを教えてくれたと思っています。

どんな崇高なことが書かれている哲学書よりも多くのことを教えてくれていると思います。

その根本は若き日の逆境と主体性、そして人に対する愛でしょう。

コロナ禍の今、人の本質が問われている今、改めておしんが教えてくれていることを、我々は

素直に受けとめる時なのだと思います。

そのことが少しでもできれば、社会も会社も家族も、困難な時代を生き抜いていける方向を

向けると信じます。