足し算と引き算
酷暑、酷コロナ、酷戦争、酷物価。
何とも生きずらい世の中となりました。
しかし、日本はまだ平和の中にあります。
77年前の日本のことを思うとこれしきのことと思わねばと思います。
こういう時代だからこそ、本質的に本当に必要なものとそうでないものとを
真摯に整理していかなければならないと強く思います。
現状という今があります。当然この現状をさらに良くしたいと常に人は
思い行動します。そういう時、普通にやることは何か今やっていないことを
やろうと考え実施します。でも、あまりよくならない。そうすると、また、
もっと何かをやろとします。
延々と続く足し算。
我々は時間の中に生きています。しかし、時間は意識は出来ても、見ることは
出来ません。
例えば、一つの段ボール箱に今必要なものを入れて、それだけを使って仕事も
生活もすると決めた時、何をしなければならないでしょうか?
今から必要なものを入れるために、もう必要ではないものを捨てるしかありません。
引き算をするしかありません。引き算を究極的にしていった時、本当に必要なもの
が残ります。その研ぎ澄まされた引き算をする時、最も必要なものは、主体的に
研ぎ澄まされた判断力だと思います。
これからさらに技術が進み、ロボットを中心にした人間と非人間との協働社会が
生まれ発展していくでしょう。
ロボットは時間の中に生きていません。我々人間は時間の中に生きています。
時間という箱の中に生きている以上、我々はすでに足し算をする前に、必ず
引き算をする時代に生き始めていると思います。
そのことができて初めて、人間の究極的な幸福感が生まれてくるのではないかと
思います。
川木建設がいる建設業という世界もまた、そのことを考えながら変化していか
なければならないと思う今日この頃です。