CRE戦略
川越市が産業振興に向けて動き始めて2年が経ちました。
この2年間で、どういう企業群を市内に誘致したらよいのか?
そして、その誘致場所をどこにしたらいいのか?の調査を
実施してきました。その結果が5月2日に「川越市企業立地推進基礎調査結果」
として、川越市産業観光部産業振興課よりリリースされております。
調査結果から、10年以内に計画が完結する時間軸が大きな目安となって
います。また、その立地希望企業の面積ニーズは3000㎡から6000㎡が
最も多くなっています。
川越市の産業振興支援姿勢が強まったとの評を受け、立地相談も昨年度
の数倍の件数が来ているとも聞いております。
徐々にではありますが、川越市の産業支援の機運は高まっていることは
間違いないでしょう。
但し、企業活動は日々変化しています。時間との闘い的な要素は極めて強い
と見なければなりません。これは市町村間での競争でもあります。
リーマンショック後の2010年、国土交通省から「CRE(企業不動産)戦略
のガイドライン」という文書がリリースされています。
CRE戦略は、以下のような特徴を持っていると述べられています。
第一に、不動産を単なる物理的生産として捉えるだけでなく、「企業価値を
最大限向上させるための(経営)資源として捉え、企業価値にとって最適な
選択を行おうということ。第二に、不動産に係る経営形態そのものについても
見直しを行い、必要な場合には組織や会社自体の再編もおこなうこと。
第三に、ITを最大限活用していこうということ。そして第四に、CRE戦略に
おいては、従来の管財的視点と異なり全社的視点に立った「ガバナンス」、
「マネジメント」を重視することである。と述べられています。
このガイダンスがリリースされて15年以上が経過した現在、このCRE戦略
を実践し企業価値の向上に成功した事例が多く出てきております。
地域に根差して150年以上も川越を中心として、地域の環境作りに携わって
きた川木建設も、過去から未来への変化をきちんと捉え、川木自体の事業価値
の向上を図り、地域の発展に資するべく事業を進めてまいりたいと思います。
そのためには、“小さな事を着実に積み上げていく”、そのことに尽きるとも
思っております。