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渡邉暢浩
「医療・介護・福祉・地域」事業
アルヴァ・アアルト
FINLAND
建国わずか100年。その国へ行ってきたことを、前回お伝えしました
その国を作ることに、大きく関わった建築家アルバ・アアルト。
その建築を見ることが、この旅の大きな目的でありました。
アアルトが語った言葉を、私は日本に帰ってから知りました。
しかし、その言葉は私が彼の設計した建築物の“中”に立ったときに感じたそのものでした。
「建築 その真実の姿は人がその中に立った時に初めて理解されるものである」
一つの空間の中に立った時の感動をあれほどまでに感じたことはありませんでした。
それは、特に大きなものでもなく、特に奢侈なものでもなく、特にきらびやかなものでも
ありませんでした。
文化、教養、技術、芸術、なんとも言えない人間の「創造力」を体感させてくれる空間でした。
そこに、アアルトがいるのではないかと感じさせる程に・・・
私が初めて感じた「小さな、しかし、とてつもなく大きな感動の空間」でした。
何故に、ここまでの感動をアアルトは与えてくれるのか?
それは、「人間の感性」というものに自己のすべての才能と努力をささげた成果だと思います。
「物」は、そして「事」は、すべてそれを感じる「人」のためにあるのだと思います。
「人のための」建築事業を進めていきたいと改めて思った旅でありました。