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渡邉暢浩
「医療・介護・福祉・地域」事業
研究会を終えて想う
昨年の5月に参加した、「彩の国人さいたま人づくり広域連合」主催の「持続可能な郊外住環境プロジェクト」研究会を、先週、最終発表会として完結しました。
私が参加したのは、その研究会の3年目からでした。
参加したきっかけは、今大きなプロジェクトを共に進めさせていただいているある医療法人の理事長の思い。
地域と共に歩んだ40年。その地域を新しい時代へ。それを思い続けて来られた日々。
そのためのヒントはどこにあるのか?そんなことを思いながらいました。
ある日そのきっかけを、いろいろな相談をさせていただいていた行政の方に聞きました。
それがこの研究会の存在。
まさに、今年は郊外のニュータウンを研究対象として動き始めると聞きました。
何か得られるかもしれないと思い、その医療法人の職員の方と一緒に参加させていただきました。
参加してしばらくは、何が得られるのだろうかと、ある意味で半信半疑の状態が続きました。
しかし、いろいろな活動をされている方々についての著作、いろいろな方々とのお話、そして自分た
ちで参加し実行してきたことを通して、知りました、感じました、そして、考えました。
今地域が必要としている場、今地域が必要としている人、そして、今地域が必要としている仕事。
この研究に参加して得た、私の一つの結論。
それは、世代でいうと60代を中心とした世代が、地域を自分たちの仕事として支えていかなければならないというと。
なぜ?
一つは、今の60代の世代が最も恵まれた時代を生きたということ。
一つは、今の60代は頭も体も元気な時間を10年以上持っているということ。
一つは、サラリーマンが大半だったこの世代は地域に対して返すべきことがあるということ。
一つは、そのこと自体がこれからの人生の大きな生きがいになること。
そして、自分が地域にとって、社会にとって、価値ある存在であり続けることができるということ。
仕事と遊びは、そのバランスがあってこそ、共に力と楽しみを生む。
「会社の仕事」から、「地域の仕事」へ。ボランティアではなく。
これが、私の結論。
これからのまちへ、自分たちの力で、変えていく。そのことが、価値があるのではないかと思います。
川木の原点は「まちづくり」。
そのことが、今また、大きく始まろうとしている。