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渡邉暢浩
「医療・介護・福祉・地域」事業
ニュータウンサミット 2017 in さいたま
11月21日、ニュータウンサミット 2017 in 埼玉 が開催されます。
私が本年5月から参加している 彩の国さいたま人づくり広域連合 の「持続可能な郊外住環境プロジェクト」の中間発表会として開催されます。
参加しているメンバーは、県・市町村の職員、企業、大学、NPO法人等多岐にわたった方々。
メンバーは、特定のニュータウンを研究チーム(椿峰NT・鳩山NT・白岡NT・かすみ野NT・幸手NT)と公共空間を研究するチーム(街路・河川・公園・エリアマネジメント)に分かれて、各々の研究を進めています。
その中間発表的な意味合いを持った、「政策研究交流会」として開催します。
基調講演・パネルディスカッション・政策交流会がメインフレームです。
私が参加しているのは、かすみ野NTチーム。
川越市かすみ野ニュータウンは40年ほど前に埼玉県の住宅開発地域、約1000戸の戸建住宅が整然と整備された地域。ほぼ、団塊の世代が集中的に住む地域。昔は地域内にほぼすべての商業施設が完備された住みやすい地域でした。しかし、街の中心にあった商業施設はほぼ消失し、店舗がほとんどない地域となってしまっています。地域内には、素敵な公園が4か所ありますが、そこを日常的に利用する人はほとんどいない。子供が遊んでいる光景はそこにはありません。ぱらぱらと高齢者が歩いている程度。小学校から帰る生徒たちも、公園で遊ぶ習慣はない。
地域を支えるのは、自治会と有志によって作られた「助け合いの会」。しかし、自治会の高齢化・助け合いの会の高齢化により、その機能は限界に近づこうとしている。
我々かすみ野チームが研究・実行しようとしていることは、地域資源の再生。人と場の再生。
まず私たちが企画したのは、地域から消えたベンチ。高齢者が外へ出ても座る場所がない。
話す場所がない。
地域にある木を伐採し丸太にカットし、研磨し、色つけをする。それを地域の大人・子どもと一緒に
作り、みんなで運んで設置する。
高齢者が歩き会話するまちづくり。社会との関わりが消えると、その生活は一気に孤立し、介護・医療へ依存する生活が始まる。一旦始まったその生活はどんどんと悪化していく。そんな生活を変える
きっかけを作る。それが、我々の目的。
その次は、公園の再生。高齢者・子どもが日常的に集まり、会話と運動が生まれる場所に再生すること。
その動きを加速して行くために、11月21日、ニュータウンサミット2017は開催されます。
全国から300人が集う場。ここから社会を再生するトリムタブが動きだす場として。
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